8月18日(日)くにさき総合文化センター アストくにさき にて開催された青少年のための科学の祭典 大分大会は、夏休み中のためか、市外から訪れた親子も多かったようです。来場者数は予想をはるかに上回る1000名を超え、20回目の大分大会にふさわしい祭典となりました。子ども達はもちろん、親も楽しんでいる姿が印象的でした。

いくつかの出展ブースを写真でご紹介します。それぞれの写真の下に【タイトル】とコメントを入れています。

【アサガオで空気の汚れを調べてみよう】
押し花にしたアサガオの花びらや、アサガオの花で作った色水で染めたろ紙(写真の中の手前)に、酸性度の異なる液体を垂らして、色の変化をみました。空気の汚れは「酸性雨」となって植物などに被害を与えることがあります。雨が降った後にアサガオの花びらの色がまだらに変わっていたら、それは酸性雨のせいかもしれません。

【水の汚れを調べてみよう】(左の写真)
水の汚れ具合(どれくらい有機物が含まれているか)をパックテストという薬剤で調べました
【永久コマを作って、モノづくりの楽しさを知ろう!!】
(右の写真)
国東高校 電子工業科のお兄さんに手を添えられて、ハンダ付けに挑戦です。

 
【トーマス・ゴーカートに乗ってみよう】
国東高校 電子工業科の卒業生が課題研究で製作した「きかんしゃトーマス」とゴーカートです。トーマスの顔も生徒さんたちの手作りだそうですが、すごく上手にできていますね。どこかの遊園地にいるみたいです。この祭典以外でも、子ども達を楽しませる機会があるといいですね。ゴーカートにはライトやランプもついています。

大きくなったホテイアオイ

イヌビワ

ヤブツバキ

オオカナダモ

【国東の植物】 もうすぐ90歳になられる講師の方が、前日の1日だけで、カメラに納まりきれないほどこんなに多くの植物を集めてくださいました。感謝!金魚鉢に浮かんでいるホテイアオイを時々見かけますが、根が水底の地につくと、こんなに大きくなるそうです。びっくり!イヌビワはビワに似ていることから、この名前がついたらしいのですが、実はイチジクに似ているように見えました。調べてみると、やはりクワ科イチジク属でした。ツバキの実(かなり大きい!)の中にある種から椿油ができるそうです。オオカナダモは、白い可憐な花が可愛いですね。写真は掲載していませんが、ガマの穂の本物を初めて見ました。本で見て想像していたよりずっと太くて大きくて、これもびっくり。子どもたちは動くものや体験できるものの方に興味があるようで、これらの植物の見学者が少なったのが残念でしたので、ここに少し紹介しました。


【つかめる水】(左の写真)「つかめる水」という「?」なタイトルにひかれてか、次々に子どもたちが訪れ、材料がなくなって終了となるまで、講師の方は昼食もとれないほど盛況でした。写真は出来立ての「つかめる水」です。この正体は、アルギン酸ナトリウムとカルシウムイオンが反応してできた膜で水(乳酸カルシウムを含む水)が包まれているものです。

【プログラミングロボットを動かしてみよう!】(右の写真)2020年度から小学校でプログラミングが必修となりますが、プログラミングがどんなものか、ちょっと体験できたかな?

【瓢箪アート】(左の写真)こんな大きな瓢箪もあるのですね。
【FLATS 4D ART PUZZLE】(右の写真)地元国東市にある段ボールクラフトの製作会社の作品です。恐竜のクラフトもありました。

【骨格標本をつくろう】                   【「ほねほね君」と遊ぼう】

 


【火おこし ~舞い切り発火法~ 】
舞きりの上下運動による摩擦熱で火種をつくり、その火種をもぐさで大きくし、さらに木くずで炎をつくります。「おもしろ~い」と夢中になっている子ども・・・ではなく、お父さんがいました。大人も童心に帰って火起こしを体験していました。

次の4つの動画は【不思議な木のおもちゃ広場!】です。力学のいろいろな原理を利用したおもちゃで、電池などは使っていません。昔の「からくり」を連想します。唯一、機関車のような動きをするおもちゃ(4つ目の動画のおもちゃ)のみ、掃除機を使って空気を吸引しています。ここに紹介していない、おもしろいおもちゃがまだまだあります。これらの制作には、科学的知識とかなり高度な木工技術も必要だと思いますが、講師の方は福岡から来られている方で、趣味でこれらを制作されているそうです。来年の科学の祭典にもぜひ出展を、とお願いしてみましたが、大分は遠いので無理、ここ(国東市)がギリギリの線、ということでした。残念!今回来場された方々は、珍しいおもちゃを見られてラッキーでしたね。

 

子どもが玉を一回一回置いていますが、置いてある玉の数だけ自動で上下運動します