主催 :「科学の祭典大分大会実行委員会」
共催 :「公益財団法人 日本科学技術振興財団」「NPO法人 大分に科学を広める会」

2000人前後の新型コロナウイルスの新規感染者が続く中、開催が危ぶまれましたが、会場の[グランツたけた]の換気設備が整っているため、予定通り8月7日(日)に開催することができました。
昨年と同様、入場者を分散するため、午前と午後に分け、それぞれ定員を設定して事前申し込み制としました。竹田市でも毎日感染者が相次いでいたためか、やはり当日の参加者は、申し込み者数よりかなり少ない人数でしたが、100人余りの子どもたちが「科学」を楽しむことができたようです。

 竹田市総合文化ホール グランツたけた     多目的ホール(キナーレ)

会場となった「グランツたけた」の「グランツ(GLANZ)」とは、「栄光」「きらめき」「輝く」という意味のドイツ語で、公募により中学生が名付けたそうです。また、多目的ホールの愛称 キナーレは、方言「来なぁえ (お越しください)」の響きにちなんだものだそうで、木がふんだんに使われ、素敵なホールです。このキナーレのほか、市民ラウンジや創作広場、楽屋、調理室などをブース会場として使わせていただきました。会場の設営や後片付けには、グランツたけたの職員の方にいろいろと手伝っていただきました。ありがとうございました。

「青少年のための科学の祭典 大分大会」は、国立青少年教育振興機構「子どもゆめ基金」より助成を受け開催していますが、基金の不正受給を防止するため、昨年度から参加者全員の写真や活動中の写真など、多くの写真の提出が求められるようになりました。そのため、今回はその写真撮影に多くの時間とカメラのバッテリーを使ってしまい、本サイトに掲載するための写真や動画の撮影ができませんでしたので、全てのブースの紹介はできませんが、いくつかのブースの紹介をしたいと思います。


「星座早見盤を作って星座観察」のブースです。このブースに絶対に参加したいと、会場に一番乗りした女の子がいました。


「うちゅうモービルを作ってみよう!」
宇宙が大好きという、今年社会人になったばかりの講師が一人で頑張ってくれました。美しい模様の折り紙で作った惑星や、キラキラビーズでモービルを作り、うまくバランスが取れるように調整します。


「顕微鏡でいろいろなものをみてみよう」
初めて顕微鏡に接し、見えたものに驚嘆!!していた子どもさんがいたそうです。観察試料として、いろいろなものが用意されていましたが、それを撮影しなかったのが悔やまれます。


「かざぐるまで遊ぼう」
これは風が吹いていなくても、持って歩くだけでクルクルとよく回るかざぐるまです。歩くのが楽しくなりそうですね。


「天体望遠鏡で太陽の黒点を観察しよう」
たいへんな暑さの中、屋外での出展をしていただいた大分天文協会の方々ありがとうございました。午後は雲が多くなり、午後からの参加者は観測できなくなり残念でした。


「UVチェックビーズでストラップづくり」
UV(紫外線)があたると色が変わるビーズを使ってストラップを作りました。ビーズは色が白からピンクに変わるものだけかと思っていましたが、上の写真のような黄色や青、橙、紫に変わるビーズもあるそうです。

このビーズにはフォトクロミック色素と呼ばれる物質が含まれています。フォトクロミック色素はUVがあたると分子のかたちが変わるため、色も変わって見えます。UVがあたらなくなると、分子の形が元に戻り、色も元の色に戻ります。
このような色素は、屋内では透明なレンズですが、屋外に出ると色付いて、まぶしさを軽減するメガネなど、いろいろな分野に利用されているそうです。

このストラップをバッグに付けて外出すると、日陰を歩いてもビーズが色付きます。建物などで反射したUVがいろいろな方向から当たっているのでしょうね。
窓に使われる普通のガラスを、UV-B(波長280~315nm)はあまり透過しませんが、VU-A(波長315~380nm)はかなり透過します。このブースの会場となった市民ラウンジでは、太陽光が差し込み、ビーズがうっすらと色付いていました。竹田市民の皆さん、このラウンジで長時間日に当たっていると日焼けするかもしれませんよ。ちなみに、UVカットガラスを使った車の中では、色付きませんでした。

最後に、報告書用の写真ですが、そのほかの写真を一気にどうぞ!
上で紹介した以外のプログラムは
★不思議なプロペラを作ろう★ストロー飛行機を作って飛ばしてみよう★手作りホバークラフト★コロコロタンク★衝突する車の衝撃の大きさについて★アーチ形石橋の仕組み★リターン トゥ ブーメラン ベイビー★日本一のおんせん県の秘密を調べよう!★起き上がり子法師★くるくるアニメーションにちょうせん